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女人禁制はわらひごと

女人禁制とは聖域や社寺、霊場などへの女性の立ち入りを禁止する慣習である。

女性を忌みの対象とさせた背景には、主に「月経(生理)」があると思われる。

道元禅師は『正法眼蔵』において、仏教界の女人結界を「日本国にひとつのわらひごとあり」と批判しているけど、誰がどう考えてもアホとしかいいようがない。

遮光器土偶

土偶は妊婦を形どったもの。洋の東西を問わず、原初の宗教のテーマは「出産=一家繁栄」だった。縄文時代の人たちは、妊婦の土偶を割って、子孫が増えることを祈願した。

月経と出産と関わる「血」が忌みの対象?
正気の沙汰とは思えない。

出雲大社(いずもおおやしろ)の注連縄

しめなわは縄文の「縄」、すなわち、生殖のシンボルである「交尾の蛇」を示すものである。

交尾は猥褻?
交尾は忌み?
あんたは、どうして生まれてきたの?
アホの極致がここにある。

葛飾北斎『富嶽三十六景 凱風快晴』

富士山8合目以上は、千九百年以上の歴史を誇る宮冨士浅間神社の所有地である。神社は神道の祭祀施設である。そして、神道の奥義書は古事記、神は天照大御神である。

神社は「神道の社(やしろ)」。

そして、日本神道(太陽神信仰)の神は天照大御神という女性である。

それにも関わらず、1872(明治5)年3月まで、富士登山は女人禁制だった。人類の愚かさは底知らずといえる。

(そういや)
犬でもわかる、この「わらひごと」。

相撲は、元々は日本固有の宗教である神道に基づいた神事である。

それなのに、「土俵は女人禁制」として、相撲協会が女性が土俵にあがることを禁じて、物議をかもしたことは古い話ではない。

エジプトのラー信仰も太陽神信仰だけど、その本体は「転生輪廻」であることは、奥義書『死者の書』においても明らかである。

ミラミッドは太陽が昇る方向を示したもの。

太陽こそが万物のエネルギー。
そのエネルギーによって命が生まれ、育まれる。
分かりやすい原始宗教といえる。

神道における「天孫降臨」と同じである。

つまり、「一家繁栄」から「種族繁栄」に変化しただけで、その本体は「出産」なのである。

神道(太陽神)をもう一度、勉強し直しては如何でしょうか?
世界に恥をさらす前に。