人と組織を活性化させる人材活用術 チームの力、恋愛と結婚と仕事と金銭の相関図と手相鑑定術

人類は組織を形成して繁栄してきた生物です。

誰もが組織の一員としての才覚を与えられています。だから、唯我独尊に溺れることなく、「組織の歯車の一つである、或いは歯車の一つにすぎない」という自覚を持つことが重要になります。

ここが理解できていれば、「オレはダメだ、たいしたことがない」「バカにされたくない」「人から笑われたくない」「カッコつけたい」「良く思われたい」などという変なプライドを持つ必要もなくなり、ストレスフリーで働けたり、生きていたりすることになります。

目次

(1)人類の組織は4パターンで成立

人類の組織は4つのパターンから成っています。基本は、誰であれ、4つのパターンの一つでしかないわけです。

方角(東西南北)も4つ、季節(春夏秋冬)も4つ、血液型もA型、O型。B型、AB型と4つ。脳機能も前頭葉(前頭前野)、尾状核、扁桃体、情報伝達のホルモンと4つ、脳構造も新哺乳類脳、旧哺乳類脳、爬虫類脳、魚類脳(消滅済み)と4つ。

少なくとも、日本においては4が基本形であり、それゆえ高松塚古墳の壁画に青龍(せいりゅう)、朱雀(すざく)、白虎(びゃっこ)、玄武(げんぶ)の四神相応(しじんそうおう)が描かれているわけです。

4パターンなので、価値観の同じ人の比率は25%。同じではないけれど共感できるという人の比率が25%。残り50%とは価値観が異なり、お互いに分かり合うことに困難を覚えます。

なので、「この世は生きづらい」とか、「誰からも愛されたい」「人から嫌われたくない」などと言っている人たちは頭がおかしい人たちといえます。

例えば、反社の人たちは、「誰とでも仲良くなりたい」などとは一切考えていません。まず、自分が全てで、次に自分たちの仲間だけが全てになり、それ以外の人たちは自分たちの敵か、カモか、エサなわけですから、「人との付き合いが苦しい、この世は生きづらい」などの寝言を言っていては始まりません。

「あいつとは気が合わない」 「感性が全く違う」「話を聞く度に嫌気がさしてくる」「どうしてあのような考え方をするのか全く理解できない」 。

「所変われば品変わる」は当たり前の現象です。

人それぞれだなと感心することによって、何かの発見や学びにがってゆくわけで、何かにつけ、小さなことにも「言い分が全く違う。話にならない」と怒っているようでは、融通の利かない頑迷な老人と同じになってしまいます。

(2)あなたは4分の1の存在でしかない

どのような複雑な関係に見えようとも、最終的に、人は4種類の人間に分類されます。基本は4つなのです。あなたは4つの中の一つなのです。

どのような先鋭的なビジネス理論が現れようが、それは25%の論理にすぎません。25%の人だけが理解し、共感し、納得できる理論にすぎず、それ以外の人にとっては「へんてこな理論」にすぎないのですから、「人気のある理論」だからと飛びついても感心できる効果は得られないでしょう。

アドラー心理学も同じようなものです。

それゆえ、アドラー自身は自分の心理学について、個人心理学と呼んでいたわけです。

アドラー心理学では、(1)個人の創造力、創造性を評価しており、それが個人の変化、変容を可能にすると考えているのですが、創造性を持つパターンは4つの中の一つだけであり、発想力を加えても4分の2にすぎません。

(2)「心と身体、意識と無意識、感情と思考などの間に矛盾や葛藤、対立を認めない」というのも無謀な話で、例えば、意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)は全く別物なので、矛盾しているのは当たり前なのです。

(3)「人間が抱える問題について、全体論から人間の内部に矛盾や葛藤、対立を認めないことから、すべて対人関係上の問題であると考える」。

その通りで、それならば、ヒトと呼ばれる生物種の特性を4つのパターンに分類する四神相応相関図(しじんそうおうそうかんず)の方が圧倒的な有効性が認められます。

(3)4パターンの構図

結局は、組織は人が運営しているものです。

全ては最終的には「人」に帰結してしまうのです。それ以外の何物でもありません。そして、個人としての人の思考は想像以上に脆弱です。

人は4つのタイプに分けられます。すなわち、4人で1人前なのです。1人の力は4分の1、クオーターでしかない。

4パターンの組み合わせになると、個々の衝突は緩和され、対話や会話がスムーズに展開されてゆきます。それだけで、チームの力は格段にアップされます。

そして、チームは4パターンに応じて構成されます。

具体的にいえば、目的遂行の突破力(リーダー。発想)、情報の収集力(プロデューサー。参謀)、管理と運営の力(スタッフ。事務)、的確な技術力(クリエイター。技術)です。これらの4つの力の複合体を作ることです。これがチームの力の原点になります。

(4)1人前の人も完全な人もほぼ存在しない

人は4分の1、すなわちクオータータイプにすぎません。「完全な人間」にほど遠い存在です。従って、世の中の成功者といえども、完全にはほど遠く、ほぼ、一つのことしかできない人たちやたまたま時流に乗っただけの人たちにすぎません。

なので、彼らの成功体験を聞いても、ほとんど役に立ちません。それよりも、如何に今の時流にうまく乗れるかを考えた方が百倍有効です。

また、かつての成功者をトップに招くことも恐ろしくへたなやり方です。彼らは一つのことをやり抜いただけの人たちとか、たまたま成功した人たちであって、もう一度新たな分野で成功を勝ち得る人かどうかは全く別問題だからです。ゆえに、プロ経営者として招かれた人たちの多くは失敗しています。

普通は、「個人の力だけではうまくゆかない」は常識ですが、この常識が、なぜか、全く理解されていないのが日本の現状です。

個人の力ではどうにもならないことの方が多いはずです。サポートしてくれる人材がなければ個人の力は微力にすぎないのです。

このように考えてゆくと、成功者を尊敬することも羨むことも、実は、正しいことではなく、「たまたまそうなっただけの運の良い人」にすぎないことがわかってきます。

1人前の人間なんて、存在しないのです。

そこを勘違いしているから、「オレはダメだ、たいしたことがない」と思ってしまっているにすぎないわけです。

「人から笑われたくない」「カッコよく思われたい」「バカにされたくない」などという変なプライドを持っている人は、「自分は4分の1の歯車。4分の1の道具にすぎない」という自覚が欠落しているのです。

4分の1という自覚ができて、かつ、そのようなチームの中に入ると、よほどひどくない限り、誰にだって使い道はありますし、実際、あります。

オールマイティではなく、「4分の1の力」と理解できていれば、自分の個性を活かすだけでいいのですから、余分なストレスから解放されます。

それができていないのは、4タイプのチームでないか、或いはチームとして話をしていないから、その利点や活用法を理解し合えていないだけにすぎないのです。

もし、ほぼ確実に成功させたいのであれば、4つのパターンを組み合わせた組織を作り、その中の一員になることです。

本書においてはチームの力の実態を詳しく解説している他に、手相の見方も指導しています。

さらに、4パターン相関図において、「恋愛・結婚・仕事・お金儲け」にも言及しています。如何にチームの力と言っても、それぞれの構成員の充実も必要とされるからです。

個人の充実度(幸福度)に関わってくるのが「恋愛・結婚・仕事・金銭」なので、この点もおろそかにしていてはチームの力が損なわれかねません。

三人寄れば文殊の知恵(凡人であっても三人集まって考えれば、すばらしい知恵が出る)と言われていますが、これにさらに視点の異なる1人が加われば強度を増すというものです。

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